私たちの中で様々な役割、個性を発揮する天体たちをご紹介します。
私たちは単一的な存在ではなく、10人のキャラクターが集まった“チーム”です。
そしてこのキャラクターたちも、一人ひとりに個性があり、私たち同様、「成長」しています。
この天体がこの星座、ハウスだから、それがもうできる!わけではなく、それができる“可能性がある”ということ。
自分の中にいる、いろんな自分の可能性を知り、そして、育ててあげてください♡
月は吸収する天体。
自分から発光せず、太陽の光を吸収し跳ね返す。受け身な天体です。
幼児教育のシュタイナーは“7歳で潜在意識の蓋が閉じる”と言ったそうです。
7歳までに見たもの、聞いたもの、感じたこと、身の周りの環境や経験全てが、その人の潜在意識の中に取り込まれる。「吸収される」。
月は幼少期、7歳頃までに特に発達します。
この時期に吸収されたものが、私たちの人格の土台、根っことなり、無意識に出てくる癖や思考・行動・感情のパターン、落ち着くもの、リラックスできるものとなります。
月は、私たちの中の子ども。
月の星座やハウスから、無邪気でまっすぐ、ありのままのあなたの姿が見えてきます。
東洋の思想では7年周期で人は成長するとして、7歳で潜在意識が形成され、14歳で顕在意識が形成され、その人の人格の基礎が出来上がると言われます。
顕在意識が形成される、7歳から15歳頃までに発達するのが、水星です。
水星の時代、私たちは学校に通い、知識を得て、考える力を発達させます。
そして先生や友達など、他者とのコミュニケーションの中で自分の気持ちや考えを伝える力を養います。
水星は、私たちの中のメッセンジャー。つなぎ役。
情報を受け取り、処理し、自分の考えを作る、他者に伝える力や、学ぶこと、工夫すること、他者とのコミュニケーションや言葉を司る天体でもあります。
金星は、その見た目の美しさから“女神”と名づけられ、日本でも“明けの明星・宵の明星”と呼ばれ、親しまれています。
金星は16~25歳頃発達します。ちょうど思春期、多感な時期ですね。
たくさんの経験から刺激を受けて、体感し、色んな感情を味わう。
嫌だな!不快だな!という経験もありますが、不快を知ることは、快を知ること。
積極的に世界と関わり、感受性を磨き、自分の「好き・快」を知っていくのです。
金星は、感じる天体。
美しいもの、豊かなもの、楽しいもの、人生に潤いをもたらすものを沢山感じて、自分を幸せにする。
金星はあなたの中のお姫様。自分の心地よさと幸せに貪欲です。
姫を喜ばせてあげましょう♡
太陽系の中心にあり、絶対的な存在である、太陽。
太陽は自らエネルギーを生み出し、燃え続ける恒星です。
太陽の光と熱があるから、地球はじめ太陽系の星たちは、多くの生命を維持することができる。
太陽は、創造する天体。この世界を創り出します。
私たち一人ひとりの中にも、太陽があります。
それは、私という人生を創り出す、方向性を決めるリーダーであり、私たちを通じて世界に光を与えようとしています。
ホロスコープは、地球(自分自身)を、太陽という絶対的な存在に重ね合わせて見ています。
すべての植物が太陽に向かって伸びていくように、私たちも、地球に根を張り、太陽に向かって自らを成長させます。
太陽は私たちが「こうありたい」と願う、理想の姿。
人生の目的、方向性、何に命を燃やすか?何のために生きるか?
あなたがどんな光や希望を世界にもたらそうとしているのか?が見えてきます。
「火の星」と書く火星。赤く見えるのは、地表が赤さびで覆われているから。
その見た目からも力強さや勇気、強い意志を感じさせる星。
火星は、自分を主張する天体。
社会の中で生きる中で、周りとの調和も大事だけれど、時には自分の意思をはっきりと表明することも必要。
「わたしは」こうしたい、「わたしは」こう思う、「わたしは」それは嫌です
火星は「わたしは」という主語で、自分をはっきりと主張するときに使う星です。
それは自分が欲しいものを手に入れるための積極的な姿勢であり、時には攻撃に対する反発や大事なものを守る力、相手を拒絶するNO!という力にも関連します。
火星は私たちの中のナイト(騎士)。
自分を生きる勇気、行動力、夢を実現する力を象徴します。
あなたの中の、かっこいい男を育てましょう♡
木星の赤道は地球の11倍。質量は地球の317倍。
地球がすっぽり1400個入る大きさです。
木星は太陽系の惑星の中でずば抜けて大きい。
その大きさゆえ「拡大と発展の星」と呼ばれ、古くから幸運の星として重視されてきました。
木星は、受け容れる天体。全てを許す。
木星は私たちの中のパトロンです。いつでも応援し、サポートし、必要なものは何でもそろえてくれる。
木星はあなたの得意なこと、恵まれる領域を教えてくれます。
ただ木星は、“何でもかんでも”増やすので、甘えや怠慢、嘘や偽りも、増やします。
常に自分の内側をクリアにしておくのが、木星を活かすコツ。
1978年に天王星が発見されるまでの古典占星術では、土星が太陽系最後の天体で、宇宙の果てであり、この世界の「枠」として、非常に重要な位置づけにありました。
トランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)が加わってから、土星の位置づけは多少変わったものの、その重要度は変わりません。
土星はこの社会の枠であり、それはつまり、私たちの世界の完成形。
実際的で具体的な土星は、「今ここ」の社会、そして私たちの人生において、最終的に何を成すべきか、という最終達成イメージを司ります。
土星は、私たちの師匠。
ブレーキや制限、忍耐、責任など、厳しさも与えます。
特に若いころは、土星が入る星座やハウスのテーマについて、苦手意識を持つことが多く、実際、困難や葛藤、修行と感じることも多いでしょう。
それでも私たちは、人生を通じて土星のテーマに向き合います。
やがて、土星によって鍛えられたものは成熟し、あなたにとって圧倒的な強みとなります。
天王星は、地軸が真横に傾いて、ごろんと寝転んでいるような天体。
この見た目から、天王星が「変わり者」の星と呼ばれるのも納得。
天王星は、土星が決めた枠や社会という仕組み、その中にある制度やルールを壊します。
天王星は、覚醒させる天体。
枠に縛られて意識が眠った私たちを、「目覚め」させる。
そしてより広くて自由な、可能性の海に連れ出します。
天王星は、私たちの中の革命家。
物事をクリアに客観的に見る視点と、新しい発想、斬新なアイデア、発見をもたらします。
天王星、海王星、冥王星は“トランスサタニアン”と呼ばれ、精神性を扱う星で、これらが入る星座は、世代で取り組むテーマが見えてきます。
天王星が入る星座は、あなたが同世代の仲間と共に革命を起こそうとしている場所。
天王星が入るハウスはより個人的な、あなたの“変人”ポイントが見えてきます。
その姿から、大いなる生命の源、海を連想させる、青く美しい星、海王星。
海は、潜在意識や無意識の象徴。
海王星は、夢見る天体です。
海王星は、私たちの境界線を溶かし、すべてと一体となる経験をもたらします。
そこで、私たちの故郷、宇宙から、大きな可能性を受け取るのです。
海王星は、私たちの中の魔法使い。現実世界に夢をもたらします。
インスピレーションや直感、イメージによって、現実の延長線上ではない、別のパラレルへと、私たちを導きます。
ただ、海王星がもたらす夢は時に大きすぎて、私たちを現実逃避に走らせ、何かへの依存へと向かわせることも。
海王星は全てを溶かす「まやかしの星」でもある、というのも覚えておきましょう。
海王星始めトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)はエネルギーが大きく個人でコントロールは難しい星ですが、それがどこにあるか(星座やハウス)?どんな質を自分が持っているか?を知っておくことが大事です。
海王星×12星座の詳細はこちら 海王星×12ハウスの詳細はこちら
冥王星は1930年に発見され、2006年には準惑星となりました。
実は月よりも小さい天体ですが、影響力は半端ないです。
太陽系の最も外側に位置し、外宇宙から全く新しい未知の力を太陽系に持ち込みます。それは新しすぎ
て、私たちはすぐには消化できません。
だから冥王星がもたらすものは、破壊的。
でも冥王星は、ただ破壊するだけではありません。新しい命を吹き込んでいくのです。
冥王星は、再生する天体です。
根本から全く新しいものに生まれ変わる。この生まれ変わりは、人間世界からすれば「破壊」です
が、宇宙の流れからすれば必然であり、より本質的な存在に近づくプロセス。
冥王星はあなたの中の黒魔人。魔界の冥王。
あなたが限界を超える場所であり、徹底的に向き合うことで、驚異的な力を引き出します。
ただし、やはりエネルギーが深く大きすぎて、時に脅迫概念や恐れのような形で私たちの精神の深
いところを威圧してくることも。
冥王星の力の前に私たちができることはひとつ。抵抗せず「受け容れる」こと。
あなたの冥王星の星座、ハウスを知り、あなたの中で“普通じゃない”場所を知りましょう。
そこは、どうしても極端になりやすいですが、同時に、圧倒的な魅力、カリスマ性を発揮する場所でもあります。